入学試験の季節ですね、お疲れさまです。私も期末試験のレポートの採点と、たまにやってくる教え子のエントリーシートの評価とで、無数の学生の文章を読む季節です。全入時代といわれて久しいですがが、大学生の文章力は益々低下、というより変な使い方をするようになってきました。
先日のニュースでBe動詞を教える大学が報じられましたが、それ以前に学んで欲しいのは、正しい日本語です。ということで、今回はレポートやESで見かけた最近の学生の変な使用例をご紹介しましょう。入試シーズンの息抜きにして頂ければ幸いです。
(これらは文字変換のミスでは無く、手書き文書での間違いです。全てネタではなく、事実です。)
▼授業感想から
「多くの座掘が役だった」⇒挫折か不屈か発掘か、それが問題です。
「今後にご気待下さい」⇒ちょっと期待できそうもありません。
「昔の歴史と今の現状を比べると」⇒朝のモーニングショーというやつですね。
「欠席日数が不足していて申し訳ありません」⇒ 出席日数の方ですね。
「教室で久しぶりに枕に向かい」⇒机に向かったんでしょうね。(枕持参で居眠り?)
「先生の話は自前に考えてるのですか?」⇒事前(じぜん)に自前(じまえ)で考えてます。
「御遊戯なお話しを有り難うございました。」⇒ 授業で踊った覚えはないのですが。
▼グループ・ディスカッションにて
「最初の合札は大事ですね」⇒最初は挨拶の方が大事です。
「商品企画のグループ・ワークでは、談合する時間が足りなくて」⇒「討議」ですね。
「みんな私の意見に参動してくれた」⇒賛同して山道を参道?行動的なんですね。
「討議が息詰まった時はどうすれば良いですか?」⇒まずは深呼吸して下さい。
「その場を指揮って話す」⇒教室はコンサートホールではありません。
「討議では小極的になってしまった」⇒討議で萎縮してしまったのかな?
「近密に確認をとらなければ」⇒緊密でも密着しなくて良いです。
▼エントリーシートから
「私はマスコミを目覚しています」⇒ 業界に革命的な記者になりそうですね。
「私はCAに身重が足りない」⇒ 身長と体重?慎重さも足りないようですが。
「バイトで努られても前向きに」⇒ 怒られないようにして下さい。
「今をおごそかにしてはいけない」⇒勉強もおろそかにしないで下さい。
「同じ殻にはまらないように・・・」⇒君はヤドカリですか?
「完結に結論を述べると・・・」⇒終わらない結論って何でしょう?
「人を支援する機械が欲しいので・・・」⇒「機会」ですね。(まさかドラえもんが欲しい?)
如何でしょうか?昔のような単純な漢字の書き間違いでもなく、文章変換ミスでもなく、何か言葉の理解や使い方そのものが変わってきた感じが致します。これらを入試に出しても良いかもしれませんね。