企業のエントリーシート(ES)の締め切りが迫り、面接も始まってきました。学生達は履歴書を手に企業訪問を行っておりますが、この履歴書とESと面接との使い分けがちゃんとできていなくて、勿体ないと感じることが多いです。幸いなことに、今シーズンはかなり門戸が広いのでESだけで門前払いされることは少ないように見えますが、ESの内容は面接の原稿作りの様なものですから、しっかり書いて欲しいものです。意外にも、会話に自信のある学生ほど、事前の準備がおろそかで本番で支離滅裂になることが多いです。
冒頭で書いた「履歴書」と「エントリーシート」と「面接」の使い分けですが、大雑把に言えば下記の通りです。
・履歴書・・・骨格
・ES・・・肉体
・面接・・・服装(&化粧)
つまり、同じテーマでも3通りの表現方法ができるわけです。履歴書は自分のエッセンスというか、自分の経験を客観的事実中心に記載した面接のメモのようなもの。その上に自己PRが加わって具体的エピソードを述べたものがES。しかし、裸のままでは失礼ですので、ちゃんとリクルート・スーツを着ていくのが面接の会話です。(女性は化粧も忘れずに。)
履歴書・ESと面接の違いは、紙メディアと人メディアの違いです。前者は文字に制限がありますので、専門用語・数値を使って無駄なく効率よく書いて欲しいです。後者は生きた言葉ですので文字制限はあまり気にならなく、具体的描写に自分の感情を載せて活き活きアピールして欲しいです。ESにすると相当文字数を食うものでも、臨場感を伴った会話ではそれほど気になりませんし、気持ちは文字よりリアルに伝わります。
ごく基本的なメディアの使い分けについて書きましたが、この3つのメディアを全く同じにしている学生をよくみかけます。勿体なあと思うと同時に、採用担当者として面接で履歴書やESと同じ話をされるほど退屈で眠たくなるものはありません。是非、目が覚めるような自己PRを聞かせて欲しいものです。